基盤となる基準が教育要領
幼稚園教育要領は教える内容とその詳細について文部科学省が定めた細則で、最新のものは2018年から施行されています。教育内容を統一することが目的ですので認定こども園も含めたすべての園に適用されますが、私立幼稚園では独自の教育を行っているところもあります。幼児期の終わりまでに身につけてほしい知識や考え方、人間性などが10の項目に分かれて明記されます。
健康な心と体、自立心、共同性、道徳性と規範意識の芽生え、社会生活との関わり、思考力の芽生え、自然との関わりと生命尊重、数量や図形と標識や文字などへの関心感覚、言葉による伝え合い、豊かな感性と表現の各項目を遊びや体験を通して学ぶこととされています。幼稚園での教育を小学校教育と連携させることも目的ですので、小学校と合同で運動会や音楽会などの行事やレクリエーションを行うこともあり、このことは父兄の方にとってもあらかじめ小学校を知るためのいい機会となっています。
幼稚園を選ぶ時は教育方針をしっかりと確認しよう
幼稚園を選ぶ際には家から近いなど立地が重要になりますが、教育方針もしっかりと確認しておくのがおすすめです。一口に幼稚園といっても方針は園によって大きく違います。自然と触れ合うなどのびのび元気な子に育ってほしいというところもありますし、読み書きなどに力を入れているところもあります。脳の発達を促すカリキュラムを取り入れていたり、スポーツに力を入れて体力づくりを大切にしているところなど様々です。また、英会話やリトミックのレッスン等を行っていたり、年齢の違う子供が一緒に過ごす縦割り保育を実施しているところもあります。
ホームページ等にも掲載されていますが、実際に入園を検討する際には体験会に参加したり幼稚園を見学したりすることが大切です。幼稚園の雰囲気を肌で実感できるので、子供に合いそうかどうかの参考にもなります。親の立場で我が子にどんな子供に育って欲しいかを考えてみて、それが教育方針と一致するところを選ぶと良さそうです。